米焼酎・たる繊月

米焼酎・繊月は熊本県の人吉盆地でつくられる。阿蘇の蘇山郷でいただいた『たる繊月』は長い年月をかけ、樫のたるでゆっくりと熟成される逸品。まろやかな琥珀色の芸術品はロックがおすすめ。

繊月酒造がある人吉は30代のころ、友人たちとカヌーツーリングをした思い出の場所だ。川遊びは楽しくもあり、時に厳しい。球磨川の急流に翻弄され、川に投げ出されて危うく岸壁にたたきつけられそうになったこともある。

川を下ったあと、人吉城近く、球磨川の中州になっている中川原公園のキャンプで、薪を集め焚火を囲み繊月を飲んだ。焚火の炎を眺めていると、友人たち、先輩たちとの会話がとめどなく続き、朝が来るのを忘れそうになった。

——–

7月の人吉豪雨災害で、繊月さんも被害を受けられましたが、徐々に製品の出荷も開始されているようです。観光の仕事でお世話になっている若女将・有村友美さんの旅館『あゆの里』は現在休業中で、来春リニューアルオープンのようです。人吉の復興をおいのりするばかりです。

前の記事

ワーケーション…?

次の記事

博多温泉